アグリテック
世界の食肉市場は80兆円だそうだ。
食の分野でもテクノロジーの進化が進んでいる。
ドローンを活用した種まきは従来の技術の6倍の効率であるという。
ドローンの活用で、画像センサーで虫食いを発見し、必要な場所だけに農薬を撒くということも可能だ。
Beyond Meat社やImpossible food社は食肉を植物から作ることができる。
そして極め付けはインドア農業である。
工場内で植物を栽培するテクノロジーも研究が進んでいる。
インドア農業のメリットは大きい。
種子さえ農薬処理されていなければ、基本的に無農薬で栽培することができる。
ロスが少なく天候による価格変動リスクもない。
生産者、場所の透明性が高い。
そして何より、味、さらには栄養価の調整まで可能なのだそうだ。
無農薬で栄養価の調整された植物で作られる完全無欠のサプリメントも世に出てくるかもしれない。
これらのイノベーションはアグリテックと呼ばれ、ジェフベゾスや孫正義などのリーダーも投資を進めている。
人類は、生存に最も必要な食の課題すら解決してしまうかもしれない。
かつて殆どの人々が狩猟や農業に従事していた時代は毎日の生活に余裕がなかった。農業技術の発達によって人々の生活に余裕が生まれ、娯楽が生まれた。そして娯楽で生活する人々が少しずつ増えていった。
お金や時間に余裕がないフェーズで人々が求めるものは生活に必要なもの。
必要なものが揃ったら、次は便利なものを求める。
必要で、さらに便利なもので満たされた人々が次にお金を支払うものこそ、娯楽である。
満たされる人が増えるほど、楽しいことにお金が集まっていく。
では人々が求める楽しいこととはなんだろうか。
どんなことにお金を使いたいと思うのか。
例えばあなたはどんなお店で買い物がしたいだろうか。
商品が心から大好きで、ワクワク楽しそうに接客してくる店員がいる店は売れる。
逆に、商品もキライで仕事が苦痛でしかたなく、暗い顔をしながら接客してくる店員がいる店は閑古鳥だ。
もしあなたがサラリーマンだった場合、会社がクライアントであり、対価として労働を提供している。
会社から見ると、あなたはお店の店員なのである。どんな人ならもっとお金を払いたいと思うだろうか。
心から楽しんで、大きい声で挨拶し、明るく仕事をしている人。
出社するのも嫌でしかたなく、声も小さく、ドンヨリ仕事をしている人。
大好きなものを仕事にする選択力は大切だ。いま取り組んでいる物事を大好きになるのも才能である。
仕事も、恋愛も、家族も同じなのではないだろうか。
心からそのことを大好きで、楽しんでいる人にはお金が集まる。
楽しいことってなんだろう。
写真にコメントをつけて友人に発表すること
オモジャンを開催し仲間と言葉の組み合わせ力の研鑽を積むこと
口にものを含んだ時を見計らって全力で相手を笑わせること
いつも眠そうな、いや眠っている目が半開きの後輩の写真をスタンプにして初対面の人とのコミュニケーションツールにすること
謎の独自通貨を億単位で発行してAirdropとばかりに無作為に送りつけること
イカンイカン、うそうそ、旅行とか美味しいものを食べるとかだ。
そういうやつがいい。
楽しむ力を身につけよう。
あ、農業の話だった。